2007/11/13
第三十一段 『OMASU流 吉里吉里ノベルゲームの作り方〜第一回〜』
※TVゲームは、かつては専門の知識が無いと作れない物でした。
しかし、現在は、フリーウェアの『ツール』の登場で、商業と見分けのつかない作品を個人で開発出来るようになりました。
かつてゲームセンターを沸かせたシューティングや格闘ゲームのキャラクターが、一台数万円のパソコンを駆使する事で世に送せるようになったのです。
ただ、ゲームを遊ぶだけでなく、自らの手で『産み出したい』と考えていた人にとって、夢は現実となりました。
このコラムは、W.Dee氏開発による『吉里吉里2』と呼ばれるゲームエンジンを使い、カンタンに、『アドベンチャーゲーム(ノベルゲーム)』を完成させたいという人に向けたアドバイスです。
作業自体は、言語は異なりますが、HTML手打ちによるWebサイトの作成とほぼ一緒なので、HTMLを手打ち出来る人なら、すぐに覚えられるでしょう。
ですが、もし、貴方が、稚拙な工夫を駆使して作るようなゲームを望んでいないなら、このコラムは読まないほうがよろしいでしょう。悪い見本にしかなりません。
また、『ラクして』ゲームを作りたい、という人にもお勧めしません。
ここで言う『カンタン』とは、手順を簡素化していいゲームを作ろう、という事であって、『手抜き』の事ではありません。
解説は、簡潔にフローチャート形式で行います。
※免責・・・・OMASUは、プログラムの専門家ではない為、講座内容・吉里吉里の機能についての質問・疑問への回答は一切行えません。ご了承ください。
開発準備篇
1『吉里吉里2/KAG3』を入手する。
まず、フリーウェアソフトである『吉里吉里2/KAG3』を入手して下さい。
方法については、すでに多くのメディアが取り上げているので、敢えて説明しません。
2 『KAG3』を開く
ノベルゲームを作るのに使うのは、吉里吉里2内の『KAG3(吉里吉里アドベンチャーゲームシステム3)』というソフトです。
3、『template』ファイルをコピーする。
KAG3内の『テンプレート』というファイルをコピーし、その場に貼り付け、フォルダの名前を自作のゲーム名に変えます。これが、ゲームソフト本体となります。
テンプレートフォルダ内のフォルダ群の名前は変えてはいけません。
読み込みの時、エラーになります。
それぞれのフォルダ内に、立ち絵・イベント画・BGM等を格納します。
一箇所にまとめたり、バラバラに格納してもゲームは動くのですが、整理しておいた方が内容を修正する時、ラクです。
4、開発準備を行う。
初期状態のままでは、まだゲーム開発は出来ません。拡張子のPC本体への関連付けやシステムファイルの内容の書き換えなどが必要です。
@まず、テキストファイルのPC本体への関連付けを行います。手順は以下の通り。
マイコンピューター→ツール→フォルダオプション→ファイルの種類→新規→拡張子の部分に、tjsと入力→OK→tjsをリストから探す→クリック→詳細設定→新規→アクションにopenと入力→参照→自分の使うテキストファイルを指定→OKで閉じていく。
A『Confilg.new』を『Confilg.tjs』にリネーム。
これで、一応の開発準備は整いました。
しかし、まだ細かい部分の調整が必要です。
5、テキストの表示スタイルを選ぶ
吉里吉里は、初期状態では、画面一杯にテキストが表示される『テキスト全画面表示』の設定になっています。(Fateなどがこのスタイルです)
しかし、これはコンフィグフォルダの内容を書き換える事で変更出来ます。
ここでは、一例として、画面の下半分にテキストを表示する『ウィンドウタイプ』の設定方法を紹介します。
@『system』フォルダの、『Confilg.tjs』を開く。
A中の、『メッセージレイヤー』の設定を、
;ml = 0; // 左端位置
;mt = 319; // 上端位置
;mw = 640-32; // 幅
;mh = 480-32; // 高さ
に書き換えます。
吉里吉里には、テキストウィンドウに縁取りなどを施す機能はありません。
縁取りなどをしたい時は、画像として作ってしまって、後から貼り付けるという方法を取りましょう。
これは、後に説明します。
6、音声ファイルの出力方法を選ぶ
ノベルゲームの大事な要素である音楽を鳴らす機能。
それをONにするのに、カンタンな設定が必要です。
初期状態では、MIDI形式のファイルが出力出来るようになっています。
ですが、色々な音を鳴らすのには、 Waveファイルや音楽CDからの直接出力の方が都合がいいです。
Waveの場合、『BGMの設定』を以下のように書き換えましょう。
;type = "Wave";
Waveの最初の文字だけ、半角文字ではありません。ここに注意してください。
ちなみに、CD−DA出力とは、音楽CDを直接用いるというやり方です。
このやり方は、頒布作品としての吉里吉里作品にははっきり言って向きません。
作品を二枚組みにする必要があるのと、『マイコンピューター』画面などで表示されるCDのボリュームラベル名(CDの名前の事)を、いちいち、フォルダに書き加えなければならないからです。
7、前景レイヤーの設定を変更する
前景レイヤーの設定とは、画面に、一度に最大何枚の画像を表示するかを決める設定の事です。
これをしておかないと、背景と立ち絵を同時に表示出来ません。
著者は、以下の設定にしています。
;numCharacterLayers = 5;
前景レイヤーの数を増やすと、PCの処理が重くなります。
・・・・・・・これで、一応、最低限のゲームを作れる準備は整いました。
ゲームシステムのカスタマイズは他にもいろいろ出来ますが、いっぺんに色々な事を教えるのは、当コラムの主旨ではありませんので、この辺にしておこうと思います。
応用は、専門書や他サイト様の解説を参考にしてください。
・・・・・・・・とりあえず、第一回の講座はここまで。
次回は、開発篇に移ります。
免責・・・・・・・次回講座の掲載時期は未定です。掲載時期についての質問は一切受け付けられません。ご了承下さい。
また、吉里吉里の操作取り扱い等の質問にも、一切返答は出来ません。ご了承下さい。
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第三十一段 『OMASU流 吉里吉里ノベルゲームの作り方〜第一回〜』 了
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