2007年
12月28日未明
自宅
2007年12月28日の未明。
今日はいよいよ、コミケ(冬コミ73)に参加する為、冬の小樽から東京へ旅立つ日。
荷物の目印に、手製のストラップをくくりつけ、準備万端。
まずは、北海道千歳空港へ辿りつく為に最寄りの駅へ出発!
雪のしんしんと降り積もった寒い朝でした。
七色に輝く大観覧車のある地元のショッピングモールに隣接した駅に到着。
始発にも関わらず、既に数人の人々が駅の構内に。
北国をイメージしたイルミネーションが美しい小樽築港駅の冬の朝です。
駅のホームに停車しているこのオレンジ色の列車はラッセル車という除雪専用の機関車です。
しかし、これから旅立つ土地は雪の無い冬の街・・・・・・。
千歳空港にたどり着いた時、湧別平野から朱色に染まった朝日が昇りかけていました。
空港のキヨスクは既に開店しており、みやげ物屋には話題の北海道銘菓、『白●恋人』が山積みに。
千歳空港での『●い恋人』の売り上げは、総売り上げの3割を占めるそうです。
搭乗予定の飛行機は始発なので、落ち着く間もなく、搭乗手続きを済ませて機内へ向かう事に。
席についてまもなく、発進を告げるアナウンスが機内に流れました。
東京羽田行きの旅客機は、整列した整備員の真剣な表情に見送られ、ゆっくりと滑走路へ。
滑走路のド真ん中で牽引車から切り離された飛行機は、甲高いジェット音を響かせて、徐々に滑走速度を上げていきます。
機内は水を打ったように静かです。
何度も空の旅を経験している人にとっても、離着の瞬間は、やはり緊張するものなのでしょう。
機体の外に逆巻く風は、エンジンと窓に降り積もっていたいた粉雪を吹き飛ばし、
タイヤが地面をこする音は、さながらクライマックスへ向かうオーケストラの演奏のようです。
やがて、かすかな振動と共に窓の外の風景が斜めに傾いたかと思いきや、機体は見えない階段を駆け上がるかのように空へ舞い上がりました。
窓の下を見下ろせば、かすかに灰色にけぶった勇払平野の森林が。
機体は空港上空で大きく旋回飛行をし、雲を突き抜けて澄み渡った空の元へ。
眼下には、生まれて始めて見る空の上から見る雲の姿が。
恐ろしいぐらい澄み切った青空に、透明な絵の具で描いたような月が見えている事に気づきました。
遮るものの無い空間に越して見える月を見ていると、まるで宇宙船にでも乗っているような錯覚を起こしました。
大昔の人が、もし、こんな美しい月を間近で見ていたら、そこからどんな神話を思い描いた事でしょう。
─航空チケット代と引き換えた感動と共に、空港で買ったカニ飯弁当を広げて食べました。
向こうについたら、多分、食事をしている暇はないでしょう。
カニ飯、というから、てっきり駅弁でよく食べる濃い味付けの毛ガニ弁当だと思っていたのですが、広げてみたら、タラバガニのカニ寿司でした。
12月28日
AM 09:00過ぎ
東京上空
フライト開始から一時間あまり。
雲の切れ間から冠雪に覆われた白い山が見えてきました。
眼下には一面の平野が広がっています。
生まれて初めて見る関東平野です。
機体はゆっくりと機首を下げ、東京湾上空で旋回飛行を始めました。
この時から、耳鳴りに悩まされていたのですが、それでも窓の外に広がる風景から目を離せませんでした。
もうもうと白煙を噴き上げ続ける川崎の石油コンビナート、
海を割って走る東京湾アクアライン、
海上には原油を積み込んだ巨大なタンカーが往来しています。
TVや雑誌でしか見た事の無かった建物や風景が、眼前に広がっているのを見て、東京への到着を強く実感しました。
そして、飛行機は空港に着陸。
雪の無い12月の地に無事、到着致しました。
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